代表理事挨拶
令和5年度定時社員総会(令和5年6月23日)後に開催された令和5年度第3回理事会において代表理事に推挙され、吉田武美前代表理事の後任として薬剤師認定制度認証機構の運営に携わらせていただくこととなりました。
本機構は、関係団体との連携のもとに、薬剤師に対する各種の認定制度の整備、発展、普及を図ることにより、生涯学習を推進して薬剤師の資質及び専門性の向上に寄与し、もってわが国の医療環境の向上と国民の健康の確保に貢献することを目的として、初代の代表理事内山充先生のご尽力により平成16年に設立されました。定款に掲げる薬剤師に提供される生涯教育・研修及び認定制度の評価並びに認証事業については、本機構の認証を受けた認定制度数が34件となり、本機構の認証を受けた認定制度により新規もしくは更新された認定薬剤師数は過去3年間合計で12万人余りに達しました。
薬学教育モデル・コア・カリキュラム(令和4年度改訂版)では、薬剤師として求められる基本的な資質・能力として、生涯にわたって共に学ぶ姿勢が挙げられています。自己研鑽を目指す薬剤師にとって、本機構による薬剤師の生涯教育・研修及び認定制度の認証は、受講すべき生涯研修プロバイダーを選択する際の判断材料ともなるものです。平成16年度診療報酬改定で新設されたかかりつけ薬剤師指導料では、平成29年から本機構が認証している研修認定制度等の研修認定を取得していることが認定要件の一つとなっています。
全世代型社会保障制度の構築に向けて医療・介護制度等の改革が求められる中で、薬局・薬剤師のあり方には多くの関心が寄せられています。本機構は、医療の担い手として患者さんから信頼される薬剤師に必要な生涯研修の質を保証するための活動を継続しています。新任の代表理事として、認証後のフォローアップを中心とした生涯研修の質の保証、国際的な視点に立った薬剤師職能と生涯研鑽のビジョン構築、事務局体制の強化と世代交代の推進の3点を目標に掲げて、公益法人としての責を果たし、社会の期待に応える活動を展開してまいります。
本機構の活動に対し、皆様のご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。
公益社団法人
薬剤師認定制度認証機構
代表理事 安原 眞人
(2023.11.16)