CPCの役割

事業内容について

 本機構は、関係団体との連携のもとに、薬剤師に対する各種の認定制度の整備、発展、普及を図ることにより、生涯学習を推進して薬剤師の資質及び専門性の向上に寄与し、もってわが国の医療環境の向上と国民の健康の確保に貢献することを目的として、次の事業を行います。

  • 薬剤師に対する各種認定制度の評価基準等の作成、普及
  • 薬剤師に対する各種認定制度の調整、評価及び認証
  • 薬剤師の参加する各種認定事業と実施母体の育成、支援
  • 薬剤師の生涯研修認定、専門薬剤師認定等に関する調査研究及び国際協力
  • 薬剤師に対する各種認定に関係する団体及び関係官庁との連絡調整

認証により期待される効果

 本機構は、薬剤師の生涯研修等の認証によって次のような効果が得られることを期待しています。

  1. わが国における質の高い薬剤師生涯研修体制を確保することにより、薬剤師 実務能力および適性の向上を図り、医療における薬剤師の貢献度と信頼性を高めることができる。
  2. 自己研鑽を目指す薬剤師に対して、受講すべき生涯研修プロバイダーを選択するための、信頼性の高い情報を提供することができる。
  3. 生涯研修の履修単位の均質性を保つことにより、受講者の多様な研修実績を統合して記録できる状況を確立できる。
  4. プロバイダーに対して各種情報をフィードバックし、生涯研修の内容を常に改善し強化する努力を促がす効果がある。

認証の必要性

 薬剤師が、医療の担い手として、あるいは街の科学者として、人々の期待に応え、信頼される職務を果たすには、生涯を通じた自己研鑽が必要です。それを受けて、薬剤師の生涯学習に関連する各種の研修や認定の制度が増えてきましたが、それらの自主性・自立性が高まるにつれて、制度の内容や成果の信頼性が問われてくることになります。

 それぞれの制度の実施機関自体が内容に責任を負うことは言うまでもありませんが、本来は、研修や認定の制度の質の保証を、公正、中立の第三者の立場で評価して公表することが、薬剤師生涯学習の改善と発展を目指す上で必要です。

認証の対象と狙い

認証の対象は現在、次の制度を対象としています。

  1. 生涯研修認定制度:認証番号G
    薬剤師のジェネラリストとしての職能向上に役立つ知識と情報を伝達できる指導的研修プログラム
  2. 特定領域認定制度:認証番号P
  3. 専門薬剤師制度:認証番号S
    特定の領域に焦点を絞って、薬剤師の専門職能を生かして効果的な医療貢献をする能力を養うことのできる計画的研修プログラム
  4. その他:認証番号E
    特定の能力をもつ薬剤師を認定する制度、上記の各制度に該当しないプログラム

第三者評価の目的と期待は次の4つです。

  1. 職能向上と信頼性
    質の高い薬剤師生涯研修体制を確保して、薬剤師の能力・適性の向上を図り、医療における薬剤師の貢献度と信頼性を高める。
  2. 優れた研修を選択する情報の提供
    自己研鑽を目指す薬剤師に、生涯研修を選択する際の、信頼性の高い情報を提供する。
  3. 均質な研修で単位の互換
    生涯研修の均質性を保つことで、受講者の多様な研修実績を統合して記録できる状況を確立する。
  4. 競合と発展
    研修実施機関(プロバイダー)が、生涯研修の内容を常に改善し強化すべく競合し発展する。

組織図

認定事業図