求められる薬剤師への道程

目 標

『真に人と社会に役立つ』

行 動

薬剤師一人ひとりが、薬の倫理を基盤として、あらゆる場面で、正しい評価・判断に基づく最善の行為を、責任をもって実践する

機 能
行動を支えるのは専門職として活動する能力
専門職としての能力を支えるのは、生涯研修等による自己研鑽
社会が求めている人材は卒後の自己研鑽によって作られる
薬剤師生涯学習のあり方
  • 必須基盤は、ジェネラリストとして総合的職能向上を目指す「生涯研修」
  • 常に進歩している医療と薬物療法・医薬品に対応できる能力の獲得が必要
  • 特定の領域についての、重点的な学習や専門性を深める学習により、地域医療やチーム医療の中で、求めに応じて能力を発揮できることが必要
  • 研修内容と成果の質を保証し、社会からの信頼を得るための、評価・認証の仕組みが不可欠

薬剤師生涯学習の基本条件

総括的 条件

  • 継ぎ目なしで、生涯にわたって継続する学習。
  • 教える者でなく学ぶ者の意向が優先する(大学教育との差異)。
  • CPD サイクルの実践

学ぶ者の心掛け

  • 自己診断から始め、目標(キャリアパス)を定め、計画的に学習する。
  • 研修の質を確かめ、習得度を自己評価し、次の研修を選択する。
  • 自らの職能向上と実務への反映が学習の目的である。資格(認定証、称号等)の取得は、手段としては大切だが目的ではない。

望ましい生涯学習環境

学びの環境

  • 時宜にかなった、質の高い研修が、各地で計画的に提供される。
  • 実施者は受講結果を確認し、受講歴を明白に示す受講証明(単位)を付与する。
  • 学習意欲に応えられるように、遠隔研修、IT 研修等が整備される。
  • 認定制度については、客観的評価(第三者認証)を備えていることが必要。

記録と効果

  • 学んだ者は、自ら学習記録(ポートフォリオ)を作成し、履歴と成果を確認する。
  • 組織や職場の指導的立場にある者は、学んだことが報われる環境を作るように努める。

薬剤師の生涯研修

  • 薬剤師職能全領域の学習:ジェネラリストとして機能の向上を図る
  • 生涯を通して継続する必要がある

    • 実施機関:大学 学術団体 職能団体 研修団体 同窓会等
    • 研修内容の評価:第三者評価が望ましい

    特定の疫病や診療科に限定されず、全方位にわたってグレードアップ

    生涯研修認定薬剤師 / 実務のジェネラリスト
    • 付加的学習:領域能力兼備
    専門実務経験・試験等
    領域認定薬剤師
    領域専門薬剤師