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[解 説] 上図のうちPostgraduate Educationは大学あるいは大学院における学位取得コースであり、それ以下のPostgraduate TrainingとCertificationがいわゆる生涯学習に当たる。
◆ Postgraduate training(卒後研修):薬剤師職能の維持・向上 学習成果の証明
A Certificate program 特定領域研修認定 B Traineeship 特定領域学習認定(主としてLiveの講義・実習) C Residency 実務の付加的研修 D Fellowship 研究能力の養成 ◆ Certification(専門薬剤師認定):特定業務に関する専門能力の保証
Continuing educationは、継続教育と呼ぶより生涯研修と呼ぶほうが内容の実態を良く表している。薬剤師免許の更新に必要な、いわば義務化されたレベルの学習であり、ACPEによって認証された400ほどの研修実施機関(プロバイダー)によって行われている。その中で、課題を絞って一定のシラバスに沿って、まとまった期間行われる特定領域の研修がCertificate programである。ともに、講義、遠隔研修、e-ラーニング、自習と学習形態は多様である。Traineeshipは、レベルはCertificate programと同等であるが、継続した数日ないし数週間、特定の場所で行われる研修で参加者を選考することが多い。 さらに深く能力を向上させるための長期の学習としてのResidencyは1年間以上の実務の研修でASHP, APhAが研修場所のマッチングを行い、通常給与の40%程度が支給される。Fellowshipは研究活動の能力養成のための研修で、多くはResidencyを終えた後に2年間以上かけて学ぶ。給与はCとほぼ同じ程度である。 Certification制度は、BPSが行っている5種類(放射薬学、栄養管理、腫瘍、薬物療法、精神神経)の専門領域と、CCGPによる高齢者ケア領域について、能力の保証をする制度である。NISCPの疾病管理(糖尿病、喘息、血中脂質、抗凝血)もこの部類に入る。 |