生涯学習はCEからCPDへと変化
 薬剤師の生涯学習は先進諸国では早くから励行され、その内容や方法について多くの改善がなされていますが、最近、欧米各国では薬剤師の生涯学習に関して、これまで行われてきたCE(Continuing Education、生涯研修)の考え方を、受動的でなく能動的でしかも個々の薬剤師業務に適する研修を目指すCPD(Continuing Professional Development、生涯を通じた職能開発)に変えようとする動きが活発です。CPDとは、2002年9月のFIPにおける定義によれば「個々の薬剤師が、専門職としての能力・適性を常に確保するために、生涯を通じて知識、技術、態度を計画的に維持、発展、拡充するという責任行為」です

どうすればCPDか
 CPDは難しいものではありません。具体的にCPDの過程は、自己査定計画立案実行事後評価自己反映のサイクルとされています。  教育は与えられる場面が多いですが、本来知識技能は自ら獲得するべきものです。すなわち個人個人の仕事や関心にしたがい、学習に必要なものを自己判断し、それを達成するために研修を自分で立案、実行、記録、評価するというものです。「何をすればよいのか」「誰か教えてくれないか」というようなパターナリズムを脱して、あくまでも自己責任により行われるものだということです。 「生涯研修の指標項目」などを参考に、「今年はこれとこれを学んで、この領域での能力を上げよう」と自分で計画を立てて学習機会を探して参加すればよいのです。学習は研修会(講義)ばかりとは限りません。テキストでも、テレビでも、インターネットでも、あるいは仲間と語らって勉強会を作るのも良いと思います。学習した後で、「評価表」などを用いて記録・評価を試み、それを次の計画に生かすことも大切です。

アメリカACPEの考え方
 ACPEが2003年に採択したステートメントによれば、「ACPEはCPDの概念が適切な教育原理の上に構築され、それにより薬剤師の生涯教育の全体的な効果及び結果を向上させることができると考えている。すなわち、薬剤師のための認証された生涯教育という既存の強力な基礎の上に構築され、生涯教育の現行システムのさらなる質的改善を行う機会を提供すると考えている」とのことです。そして現在、アメリカ国内でのCPDモデル採択のために、国内外での経験や、付随する課題等について活発に討議検討をしています。

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